筑波大学柳沢正史教授が米医学賞「ラスカー賞」を受賞!覚醒物質「オレキシン」とは?|発見と睡眠研究の功績

筑波大学柳沢正史教授が米医学賞「ラスカー賞」を受賞!覚醒物質「オレキシン」とは?|発見と睡眠研究の功績

こんにちは、福岡の静かな街で治療家しています[まさし]です。

日本の研究者による、ものすごく誇らしいニュースが入ってきました。筑波大学の柳沢正史(やなぎさわ まさし)教授が、アメリカのとても権威ある賞2026年9月9日に「ラスカー賞」を受賞された!

このラスカー賞は「医学のノーベル賞」とも呼ばれるほど名誉ある賞。柳沢教授が見つけた、脳の目を覚ますスイッチ「オレキシン」という物質と、睡眠研究の大きな成果が世界に認められました。

柳沢教授、本当におめでとうございます!

ただ、このニュースは「すごい人がいるんだな」と感心して終わりにする話ではありません。実は、日本は世界で一番睡眠が足りていない国であり、多くの中学生や大人が知らず知らずのうちに寝不足で、本来の力を出し切れていないからです。また、施術の臨床においても不眠不足による症状、不調にも直結する話です。

今回は、柳沢教授の研究や「睡眠は住宅ローンのようなもの」という考え方をもとに、今日からぐっすり眠って毎日を元気に過ごすためのコツをわかりやすく解説!

目を覚ますスイッチ「オレキシン」ってなに?

柳沢教授たちは約28年前、脳の中にある「オレキシン」という物質を発見しました。

研究を進めると、このオレキシンには「脳の目を覚ましたまま保つスイッチ」のような大切な働きがあることが判明。また睡眠に入るときはオレキシンよりも睡眠に関わるオレキシンが足りなくなると、授業中や日中に突然カクンと眠ってしまう病気(過仮眠症、ナルコレプシー)になることがわかりました。

この発見のおかげで、次のような新しい薬が生まれました。

◉オレキシンの働きをストップさせる薬
目が冴えて眠れない人を自然な眠りに導く(不眠症の薬)

◉オレキシンの代わりになる薬
日中に強い眠気に襲われる人の目を覚まさせる(過眠症の薬)

今後は、気分がひどく落ち込む病気や、集中が続かない症状を助ける薬への応用も期待されています。

睡眠における3つの現実

テレビの短いニュースではあまり触れられない、大切なポイントが3つあります。

中高生の9割が寝不足という大問題

調査によると、日本人の平均睡眠時間は世界で一番短いレベルです。さらに深刻なことに、日本の中高生の約9割が睡眠不足と言われています。「昼間眠いのは普通のこと」と思っているなら、それは体がピンチを出している証拠です。柳沢教授も「このままでは国が危ないレベル」と心配しています。

よく眠る国のほうがテストや仕事の成果も高い

「寝る間を惜しんで勉強や仕事をするのがえらい」という考えは、科学のデータで完全に間違いだとわかっています。国民がしっかり寝ている国のほうが、1人あたりの経済力(生産性)が高いというデータがあります。寝不足は、集中力や実力を大きく削ってしまいます。

睡眠は「削るもの」ではなく「毎日の固定費(ローン)」

柳沢教授は、睡眠をお金に例えて「毎晩必ず払わなければならない住宅ローンのようなもの」と言っています。

家賃やローンは、勝手に安くしたり払うのをやめたりできませんよね。睡眠も同じです。「時間が足りないから睡眠を削る」のではなく、「まず必要な睡眠時間を確保して、残った時間で勉強やゲームをする」のが正しい時間の使い方です。

睡眠を削るのは、お金が足りないからといって借金を重ねるようなもの。頭がボーッとして勉強のスピードが落ち、余計に夜更かしになる悪循環にハマってしまいます。

徹夜すると「酔っ払い」と同じ頭になる?

一晩徹夜した人の脳は、お酒をたっぷり飲んで完全に酔っ払った大人と同じくらい働きが落ちていることが研究でわかっています。

さらに怖いのは、寝不足が続くと脳がマヒして「自分は眠くない、大丈夫だ」と勘違いしてしまうことです。「私はショートスリーパー(短時間睡眠で平気な人)だから」と思っている人の多くも、実はただ寝不足に慣れてしまっているだけです。

今日からできる!自分自身の適正な睡眠時間の実験

筑波大学の柳沢教授がすすめる、自分自身に必要な睡眠時間を知る睡眠時間の実験のご紹介!

4日間の実験で「自分に必要な睡眠時間」を調べる

週末だけの「寝だめ」では、平日の寝不足は解消できません。連休などを利用して、自分の体が本来求めている睡眠時間を実験してみましょう。

【1日目】
眠れるだけ、眠ります。人によって、10〜12時間寝ても問題ありません。

【2日目】
次の日も眠れるだけ眠ります。しかし前日の1日目よりもそんなに寝れず、しっかりと寝ているため約8時間睡眠となるようです。

【3〜4日目】
同じように寝れるだけ寝ます。そうすると翌日の日中のテンション、脳パフォーマンスがどうかによって、あなたの理想の睡眠時間として参考になるようです。

【結果の確認】
3〜4日目に自然と眠った時間が、あなたの体に本来必要な睡眠時間です(10代なら8時間〜9時間ほど必要な人が多いです)。

まとめ

オレキシンが発見されてから約28年、眠りを助ける薬や便利な道具はたくさん進化しました。しかし、柳沢教授が言うように、「最後に試されているのは、私たちが自分の睡眠を本気で大切にするかどうか」です。

睡眠は削る時間ではなく、明日の自分の脳と体を元気に動かすためのメンテナンス時間です。

柳沢教授の素晴らしい受賞をきっかけに、今夜からスマホを少し早めに置いて、自分への「睡眠のごほうび」をたっぷりと取ってみませんか?

参考元:
・https://youtu.be/yoP7sbE7aj4?si=geVcQFWzs-VQ72Ta
・https://youtu.be/QdskEFaLHws?si=l9fy1od3WFwd3Zmc
・https://youtu.be/YdW7D-3CMMI?si=inLQ3iq9LHm-iTmW

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